今回の見所はみっくんとともちゃんのアイキャッチ!
えー、あまりにも予想通りの展開なのですが、なんか順番が違う。アイシアが暴走するならさくら登場前にするべきでしょう。さくらに「魔法は危険」と言わせながら、なおかつその後にアイシアを暴走させるという順序にしてしまったばかりに、みんなは不可解なほど言葉足らずだし、アイシアの思い込みは単なるおバカにしか見えない。アイシア暴走後に満を持してさくら登場となれば、なかなかのカタルシスが得られたのではないかと思うのですがね。(あ〜、カタルシスがあるのは別の魔法少女アニメか)
まあ、前回と同様、以前と変わらないさくらには今回も癒されましたが。
さてそんな事はさておき本題に入ると、やはり僕は音夢が怪しいと思うのですよ。
さくらと純一が絡んでも嫉妬しないし、あまつさえ一緒に食事に行けと純一をけしかけるとか、やけに物わかりが良い。純一と二人だけの夏休みを迫った割に、しょっちゅう研修に出かけるという行動も不自然です。更に言うと、病弱であった筈の音夢が、2年の間に見違えるように健康体になるというのもおかしな話です。
これはやはり、前々から僕が疑っているように、「音夢偽物説」の信憑性がますます高くなっているのではないでしょうか?
僕の推理はこうです。
- 今純一の前にいる音夢は、天枷研究所で作られたロボットである。
- しばしば研修と称して外出するのは、研究所でメンテナンスを行うためである。
- 昭島先生はロボ音夢のお目付役で、たまにネジを巻いている。
そうなると、本当の音夢はどうなったのか、純一以外の人たちはロボ音夢だということを知っているのか、という疑問がわいてきます。
一つ目の疑問に対して、まず音夢の看護学校行きを疑ってみる必要があります。
第一シーズンのラスト、音夢は校門の前で確かに風見学園本校の制服を着ていました。ということは、本校へ入学後、看護科のある高校に転校したという事でしょう。また「あれから2年」というフレーズが繰り返されていましたが、今からちょうど二年前という事は、夏休み、つまり一学期終了後に転校したという事になると思います。しかし、普通科から看護科への転校・編入がそんなに簡単にできるものなのでしょうか?
また仮に編入ができたとしても、少なくとも3年間は通常の高校と同じ様にみっちりカリキュラムが組まれている筈です。たったの2年で研修医として風見学園に派遣されるということがあり得るのでしょうか?
これらから推察できる事は、
「音夢は看護学校(もしくは看護科のある高校)に行っていない」
という事です。
では、本当の音夢はどこで何をしているのか?
ここでヒントになるのは、音夢の手紙です。DCSS第一話の冒頭、音夢の手紙と思われる独白が流れていました。DCゲーム版をやっている人だったらピン
と来たと思いますが、あれは永遠の別れの挨拶です。さくらの様に海外に行くのならいざ知らず、単に島を出て看護学校に行くにしては大げさです。ということはやはり、あの手紙を書いた時点で音夢は死を覚悟していた、といえるでしょう。
しかしながら、音夢が既に死亡していると考えるのは、早急すぎるでしょう。現時点では、ロボ音夢が登場した事から推測するに、かつての美春と同じく天枷研究所にほぼ意識不明の状態でいるか、もしくは水越病院の病室にいると考えるのが妥当でしょう。いずれにしても、彼女の元からの病気が原因で、今現在は面会謝絶状態になっていると考えられます。
なるほどこうなってくると、純一に対して2年間手紙がなかったのもうなずけます。実際に音夢は手紙を書ける状態ではなかったわけです。昭島先生が音夢が書き溜めていたと指摘した手紙は、昭島先生とロボ音夢により後付けで作られた物と考えて間違いないでしょう。
ではみんなはどこまで知っているのでしょうか?
おそらく今回の企みについて、関係者である天枷美春、水越萌・眞子姉妹は知っているでしょう。親友である筈の眞子・美春と、音夢がそれほど旧交を深めているという風に見えないのはそのためです。彼女たちは最初から知っていたのです。とは言いながら、音夢再登場の際の美春の喜びは、ロボットだろうとなんだろうと、あこがれの音夢先輩と再会できる、という彼女の純粋な気持ちだろうと思います(あのときようやく、ロボ音夢の開発が完了したのでしょう。ついでに言うと、音夢の胸が成長していないのも、2年前の音夢をベースに開発されたからです)。
杉並は非公式新聞部として動いており、そろそろ真実にたどり着いているかもせいません。芳乃さくらは外国に行っている間の事ですので、おそらくまだ知らないでしょう(近いうちに気づくと思いますが)。月城アリス、彩珠ななこ、胡ノ宮環、工藤叶については、不明です。
問題は、白河ことりです。
彼女の場合、姉の暦先生が天枷研究所の関係者であるため、全てを知っている可能性もあります。しかし暦先生は結婚後恐らく家を出ており、ことりと話をする機会も減っているでしょうし、教職を離れて子育てをしていることから、天枷研究所とも疎遠になっている可能性があります。
音夢が表れた瞬間のことりの驚き、そしてその後の失意の表情から察するに、やはりことりには真実は知らされていない、と見て間違いないと思います。
では、肝心の純一はどうなのでしょうか? 彼は音夢がいなくなった二年前に何を見て何を知ったのか、そして何を考え、どのような行動をとってきたのでしょうか?
実はそこにこそ、朝倉純一サポート部隊が結成された謎が隠されていたのです。
(・・・疲れたので、以下次号。)
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